美容スペシャリストな自分になるために

作成:2020.07.10

特集

運動が夏バテ解消にも効果的!その理由と簡単にできる運動とは?


 

夏になると、最も体に負担がかかる高温多湿の環境下で満員電車に乗って通勤したり、家事や育児をしたりと多忙な日々を過ごしていると言う人も多いのではないでしょうか。

 

最近では、気温が35℃前後の日が続く事も珍しくはありません。灼熱の太陽に照らされ、熱中症で倒れてしまう人や夏バテで思うように体が動かなくなってしまう人も多くいます。そんな夏の健康被害「夏バテ」について解消法をご紹介していきます。

 

食事の管理や生活の見直しによって対策できる事もありますが、実は運動も夏バテ解消に効果的なのです。運動が夏バテに効果的な理由や簡単に取り入れられる運動を見て行きましょう!

 

INDEX
■夏バテとは
■何故、運動が夏バテに効くの?
■夏バテ解消に効果的な運動とは
-有酸素運動でしっかり撃退
-自宅で簡単に出来る運動
■夏バテになりにくくなる4つの習慣
■まとめ

夏バテとは


 

夏バテとは、高温多湿の環境が原因で自律神経のバランスが崩れ、体の働きが正常に機能せずに体調不良を起こしてしまう事を言います。

 

自律神経には、交感神経副交感神経があり2つを切り替えながらバランスを取ってします。この切り替えが正常であれば心も体もバランスよく生活できますが、切り替えがうまく行かないと体温調節が出来なかったり良質な睡眠が摂れなかったりと、多くの障害を引き起こします。夏バテは、交感神経が必要以上に優位になった状態の事を言うのです。

 

通常時は自律神経の切り替えが出来るものですが、真夏の屋外の気温と空調の効いた屋内での温度差などで自律神経の乱れが生じ切り替えを出来なくなってしまいます。交感神経が優位に働いている状態から切り替えが出来ないでいると、体調不良が続いてしまうのです。交感神経と副交感神経、どちらかが優位に働いた時に起きる体の変化は次のようになります。

 

交感神経が優位
・イライラする
・不眠気味になる
・便秘気味になる
・食欲不振になる(胃腸不良)
・汗が増える

副交感神経が優位
・リラックスする
・快眠
・快便
・食欲がある
・汗が減る

 

このように、交感神経と副交感神経が優位になる事で様々な変化がありますが、これを上手く切り替える事でイライラしていても心をリフレッシュさせられるなど、バランスが取れる状態にあるのですね。夏バテと言われる多くの症状を改善するには、まず、この自律神経を整える事が大切なのですね。

何故、運動が夏バテに効くの?


 

夏バテ予防には、栄養バランスの良い食事を摂る事や空調の効き過ぎている環境へ行かない事など、事前に気を付けられる事もたくさんあります。その他、予防のひとつとして運動をする事も効果的なのですが、なぜ効果的なのでしょうか。

 

運動が夏バテ解消に効果的な理由は、「汗をかくこと」が大きく関係しているのです。汗をかく事で、自律神経が活発になり汗腺の働きも良くなっていきます。汗腺の働きが正常になり、暑いと感じた時に汗を流せるようになっていれば気温の変化にも対応できるようになるのです。

 

また、運動をする事でエネルギーを使うので食欲促進を期待でき、適度な疲れが快眠へと導きます。夏バテになる原因の自律神経の乱れを解消し、食欲不振や不眠の症状を予防できるとなれば、運動を取り入れてみる価値はありそうですね!

夏バテ解消に効果的な運動とは


 

夏バテを解消したり、事前に予防したりするためには、ただ闇雲に運動すれば良いわけではありません。普段からスポーツジムで筋肉トレーニングをこなしているから大丈夫!というわけではないのです。

 

運動で夏バテ対策する狙いとしては、自律神経のバランスを整え、副交感神経の働きを助けるためにあるのです。そこで鍵となるのが「有酸素運動」です。有酸素運動は、激しい運動とは異なり、適度に休憩を取りながら無理なく続ける運動とも言えます。体力に自信がない事から運動から遠ざかっていた人も、軽い運動から始められるチャンスなのです。

 

暑い夏に負けない体を作るには「習慣づける事」が最も大切。毎日、同じ運動をこなしていくだけで自ずと体力は付いていき、適度に酸素を取り入れながら行うので自律神経も整います。ちなみに、前述した筋肉トレーニングは、汗はかきますが無酸素運動に分類されるので、リラックス効果などは得られないかもしれませんね。

有酸素運動でしっかり撃退

それでは、手軽に始められる有酸素運動にはどんなものがあるのでしょうか。有酸素運動は、無理なく自分のペースで取り組む事がポイント。心地よい疲労感が得られるので、不眠状態が続いている人にもおすすめなのです。

 

屋外できれいな空気を吸いながら運動に励む事でリフレッシュ効果もあります。気持ちを楽にして運動が習慣づけられるように工夫してみてくださいね。

 
【主な有酸素運動】

  • ウォーキング
  • ジョギング
  • 水泳
  • サイクリング

自宅で簡単に出来る有酸素運動

出来れば自宅で運動を済ませたい!という人も多いと思います。梅雨のジメジメした季節などは外出するのも億劫になりますよね。ですが、自宅でも簡単に有酸素運動を取り入れられるのです。

 

屋外で運動する事だけが運動ではないので、是非、自宅で取り組んでみてくださいね。家事や育児、仕事や勉強の合間に運動を取り入れる事で気分もリセットされるのではないでしょうか。

 
【自宅で出来る運動】

  • ヨガ
  • エアロビクス
  • 踏み台昇降
  • スクワット
  • ラジオ体操
  • ストレッチ

 

簡単な運動から取り入れて、夏バテに負けない体を作って行きましょう。有酸素運動は、夏バテ予防だけでなくダイエットにも効果的なので、減量したいという人は一石二鳥!健康な体を手に入れて夏を楽しんで下さいね。

夏バテになりにくくなる4つの習慣


 

ここまで、運動で夏バテ解消していく方法をご説明しましたが、暑い夏を乗り越えるには気を付けておきたい習慣もご紹介します。逆を言えば、これからご紹介する習慣が出来ていない人は「夏バテしやすくなる」と言えるでしょう。

 

夏バテになりにくくしていくためにも、運動にこの習慣をプラスして乗り越えて行きましょう!

1.極力冷たい飲み物は控える

暑い日は冷たい飲み物を飲みたくなってしまいます。しかし、冷たい飲み物は胃腸を冷やす原因となり、胃腸への負担を大きくしてしまいます。胃腸への負担が大きくなると、機能は低下し食欲低下につながります。

 

胃腸が活発に働きやすい温度は36℃程度と言われ、そこへ冷水が流れ込むと一気に胃腸の温度を下げてしまいます。「冷たい飲み物が大好き!」という人は気を付けて下さいね。

2.冷房は冷しすぎない

屋外の気温と室内の温度差が体に大きく負担を与えます。35℃前後の気温が続く屋外から、冷房で冷やされた室内に避難したい時もありますが、その行動こそが自律神経の切り替えが出来なくなる原因です。

 

自宅にいる時も、室内の適温は28℃と言われており冷房の設定を28℃にするというわけではありません。28℃の設定のまま冷房を付けていると室内はどんどん冷えていきますので注意してくださいね。

3.夜は早めに就寝する

毎日、睡眠不足という人は要注意です。睡眠をとる事で疲労回復をしているので、睡眠時間が足りていないと疲労は蓄積していきます。

 

また、疲労が蓄積するだけでなく自律神経のバランスも崩してしまうのです。睡眠不足の状態で暑い屋外を歩いてしまうと、夏バテにもなりやすく熱中症になる危険性も高まります。仕事の時間帯にもよりますが、夜に寝て朝に起きるといった生活を心がけていきましょう。

4.家の中でもなるべく活動する

1日中ソファーやベッドの上でゴロゴロするのが好き!という人も少なくないかと思います。しかし、体を動かさない時間が続くと筋肉や臓器の機能が低下してしまうのです。

 

体の中の機能が低下する事で、免疫力はなくなり夏バテになりやすくなってしまうのです。家の中で過ごす日でも、ストレッチ踏み台昇降など簡単な運動を取り入れて筋肉や臓器を活動させるようにしましょう。ストレッチや踏み台昇降はテレビを観ながらでも出来るので、「ながら運動」として生活の一部に取り入れてみましょう。

まとめ


 

夏バテを解消していくには、栄養バランスの良い食事を取り適度な運動をしていく事が重要なのですね。また、体内時計という機能を持っている私たちは生活リズムをきちんと守る事で自律神経のバランスを保っています。

 

早めに就寝して朝日を浴びるという事は、一見簡単そうに見えて意外と難しい事ですよね。毎日同じ生活をすると言うのは大変な事であり、何かを犠牲にしないと出来ない事です。しかし、生活リズムを整えるという目標を立てて、一度生活リズムを見直してみるのも良いかもしれません。

 

夏バテは、自律神経の乱れから体の不調を感じるようになります。上手に運動を取り入れつつ、バランスの取れた食生活を心がけてくださいね。暑い夏だからこそ、体を動かす時間を増やしていきましょう!

Author:美プロ編集部

expand_less