美容スペシャリストな自分になるために

更新:2019.02.01

作成:2017.04.17

美容師

トータルサロンの普及による影響とは

無人の美容院
 

街のいたるところで見かける美容院。その数はコンビニより多いとよく言いますが、実際の数はどうなのでしょうか。また、そこで働く美容師の人数の増減はどのようになっているのでしょうか。今回は美容院や美容師の数の増減、美容業界の現状についてご紹介していきます。

 

平成30年に厚生労働省統計から発表された「衛生行政報告例」によると、平成30年3月末の時点の美容院数は24万7578軒で過去最多、美容師数は52万3543人でした。前年度の平成29年と比較すると、美容院数は1.7%増加し、美容師数は2.8%である1万4264人が増加しています。

尚、その内の半数は東京都と千葉県であり、首都圏への集中が目立っているのも特徴的です。

 

一方で理容師の数は前年に比べ2509人が減少し、理容室の倒産件数に関しても過去最高値となりましたが、東京においては理容師数481人が増加という結果になりました。

美容院1店舗当たりに美容師2人の計算に

美容師のグッズ
 

上記のデータをもとに考えると、美容院1店舗に対しての美容師の数は約2人の計算になります。もちろん全国平均なので、首都圏など人口の多いところにある美容院は人数が多く、地方の美容院は1人で営業する個人経営スタイルであったりするので正確な数値ではありませんが、全体的に人数が不足している様子がうかがえます。

 

実際に近い人数で言うと、席数プラス1~2人の美容師を配置して営業している美容院が多いようです。しかし、カット以外にもネイルやリラクゼーションサービスも行うトータルサロンであれば、さらに多くのスタッフが必要となるでしょう。

今後の増減について

先にご紹介した厚生労働省統計の発表では、美容院の数、美容師の数とともに、美容業界の抱える経営問題についても指摘されています。主に指摘されているのは、「客数の減少」と「客単価の低下」です。

 

最近はSNSの普及などもあり、店舗選びが容易になりました。それと同時に口コミ情報も簡単に取得することができ、美容師がお客様に与えた印象がダイレクトに外部に伝わるようにもなりました。店舗数も増加している現状を踏まえ、お客様が分散することも考えられます。

 

よって今後美容院が存続し続けるためには、美容技術、接客サービス、与える印象のすべてがバランスよくクオリティの高いものでなければなりません。また、店舗の印象は美容師が決めるといっても過言ではありません。所属する美容師の労働環境が、店舗の雰囲気にも大きく影響するでしょう。

 

美容師の現状―「人手不足」について

美容師の現状として人手不足が問題になっていますが、その原因はどこにあるのでしょうか? 最も大きな理由として挙げられるのは、アシスタント時代の労働環境。美容師には様々なランクがありますが、サロンに就職すると誰もが最初はアシスタントとしてスタイリストのサポート業務を行うことになります。

 

一人前になるまでの下積み期間なので、アシスタントの収入は低めに設定されているもの。実際に求人を見てみるとスタイリストの月給が「25万円~」と設定されているのに対して、アシスタントは「20万円~」と5万円の差がついているところもあるようです。またアシスタントはサロンの営業終了後まで居残りしてカットの練習を行うのが一般的。

営業時間外なので残業代などは発生しないことが多く、激務のわりに収入が不安定だと言われているんですね。

 

ですが最近では状況を変えるために、各サロンで様々な取り組みが行われています。たとえばカットの練習を勤務時間内に行える仕組みを作っていたり、時間外手当を発行して駆け出し美容師の給与をサポートしているところも。また「時短勤務」制度などを取り入れて、一度離職した美容師の復職を促そうとするサロンもあるんですよ。

美容師の現状―「定年は40代」説について

また美容師の現状としてよく問題視されているのが、「長く働き続けるのが難しい」という点。実際に現場で働いている美容師の年代は30代以下が多いと言われていて、「定年は40代」という説があるほどです。

理由としては体力的にスタイリストの仕事を続けるのが難しいだけでなく、40代以降になると若いお客様からの指名数が減ってしまうという背景があるそう。

 

とはいえ40代以降の美容師には、スタイリストとして働く以外にも様々な選択肢があります。たとえば独立・開業してオーナーになるのは定番とも言える美容師のランクアップ方法。経営力や集客力が必要になりますが、店舗が繁盛すればスタイリスト時代と比べものにならないほどの収入を手に入れられるでしょう。サロンによっては30~40代の美容師が多く活躍していて、独立支援制度を設けているところもあるようですね。

ほかにも美容師の働き方は一昔前よりずっと多様化しているようす。介護が必要な人の元に訪れてカットやスタイリングを行う「福祉美容師・訪問美容師」といった仕事や、美容に関する業務を総合的に行うトータルサロンが登場して業界を活性化させています。

増加傾向にあるが、生き残る店舗は限られる

美容院と美容師ともに増加傾向にはありますが、長く存続する店舗であるためには働く美容師にとって働きやすい環境を用意する努力が必要であり、美容師として長く働くためには労働環境がしっかりと整ったサロン選びをすることが大事になります。

今後美容業界に身を置いて活躍するのであれば、どんなサロンが自分に合っているのか、たくさんの求人を見ながらしっかりと考えてみましょう。

 

Author:美プロ編集部

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