人材不足で引く手あまた!? 未経験者でもセラピストとしてデビューできる!

未経験からセラピストを目指すというのは、ハードルが高いと思う人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は未経験者がセラピストになる方法をご紹介。未経験者を歓迎しているサロンの事情や研修、セラピスト向けのスクールなどを取り上げていきます。また未経験者でも比較的楽に取れる資格についても説明していますよ。
未経験からセラピストになれるの?
そもそも未経験で知識や技術がないままセラピストになることは可能なのでしょうか。セラピストの求人を見てみると、意外なほど「未経験者歓迎」と書かれた求人が多いようですね。セラピストは人々を癒すプロフェッショナルなので、リラクゼーションに関するあらゆる知識をもっていないと1人前とは言えない大変なお仕事です。しかし現在セラピストの活躍するリラクゼーション業界は急成長をしているようす。そのため拡大した市場に人材が追い付かず、リラクゼーション業界は深刻な人手不足に陥っていると言われているんですね。
そもそもセラピストの仕事内容は?
「セラピスト」はマッサージなどの施術だけでなく、施術前にお客の要望を聞く「カウンセリング」や電話対応まで、幅広い業務をこなしています。
マッサージの種類も数多くあり、以下の6つが主な種類になります。
1、ボディセラピスト
2、メディカルセラピスト
3、心理セラピスト
4、リラクゼーションセラピスト
5、エネルギーセラピスト
6、フードセラピスト
この6つについて説明していきます。
ボディセラピスト
お客様の身体にふれて施術を行うこと。痩身や小顔矯正などを行うエステティシャン、骨盤の歪みや背骨の異常を調整し神経の働きを回復させるカイロプラクター、足の裏や手のツボを刺激することで血行を促進させ、自然治癒力や新陳代謝を高めるリフレクソロジストなど様々な種類があります。
メディカルセラピスト
医療行為を行うことから、国家資格を必要となる場合が多いです。医療セラピストは、働く場は病院や介護施設などが主となります。骨折や脱臼、打撲などのけがに対して整復・固定などの治療を行う柔道整復師、鍼や灸を利用して身体の不調を改善する鍼灸師、けがや病気のある人に対して座る・立つなどの基本動作の回復や維持を目的に運動療法や物理療法を用いて治療を行う理学療法士などの種類があります。
心理セラピスト
日常でのストレスや悩み・不安、過去のトラウマなど、生活するなかで障壁となっている心理的な負担を軽減し、改善していきます。ストレス社会といわれる現代、心理セラピストの需要は年々高まっています。心の問題を抱えた人に対して専門の知識を用いてサポートする臨床心理士、睡眠状態に誘導し潜在意識に働きかけることで解決のアドバイスを行うヒプノセラピストなどの種類があります。
リラクゼーションセラピスト
リラックス効果を高め、ストレスを軽減させる施術を行います。五感を刺激することによって、改善を促すのが特徴。リラクゼーションセラピストの中には、ボディに直接働きかけ、リラックス効果を高めることもあります。オイルを用いてマッサージを行うアロマセラピスト、音楽療法でストレスや悩みをケアするミュージックセラピストなどの種類があります。
エネルギーセラピスト
人間が持っている「気」や、物質が持っているエネルギーを用いて、癒しを与えたり、身体の不調を改善していきます。エネルギーセラピストは、科学的に証明されていない分野であることから、日本での認知度は低いです。人間の体内にあるエネルギー「気」を与え病気の治療を行う中国発祥の民間治療である気功師、自然の気を用いて癒しや体調を改善へと導くレイキセラピストなどの種類があります。
フードセラピスト
食べ物や、食生活を見直すことによって、ストレスとなっている原因を取り除くこと。フードセラピストは、学校の給食センターのほか、ジムに在中して働くこともあります。ハーブが持つ力に着目し、効能・利用方法の提案によって癒しや自然治癒力を高めるハーブセラピスト、断食についての知識を持ち、アドバイスやサポートを行うファスティングセラピストなどの種類があります。
スクールなどで専門知識を身につけよう!
マッサージの種類について説明してきましたが、種類ごとに施術内容が異なるのです。メニューごとに異なる専門知識を身に着ける必要があるので、未経験でスキルがないのであれば通信講座や専門のスクールに通ってそれらの知識や技術を身に着けていきましょう。
関連記事:【施術別】セラピストの種類を徹底リサーチ
セラピストの休み
基本的には平日が休みのセラピストがほとんどで、週に二回お休みがある「週休二日制」のサロンも増えてきています。
お休みの取り方には「固定休み」「シフト制」の2種類がありますが多くはシフト制を取り入れている場合が多く、早番・遅番といったシフトに分かれて勤務します。
◎勤務時間の例
<早番>
9:30 出勤
10:00 オープン
10:00?17:00 サロン業務
17:30 勤務終了
<遅番>
13:00 出勤
13:00?21:00 サロン業務
21:00 クローズ
21:30 退勤
関連記事:セラピストの休日・休暇について

そのような事情からセラピストの職場となるアロマサロンなどでは、未経験者でも積極的に採用しようとするお店が増えているようです。しかし肝心なのは、就職してからお店の業務についていけるかということですね。他業種から未経験でセラピストに転職した人のなかには「最初の電話対応の時点で大変だった」とセラピストの仕事の大変さに驚くことも少なくないそうです。
そこで未経験者が求人サイトで職場探しをする際には、そのサロンの研修制度についても調べておくことをおすすめします。未経験者の受け入れ体勢が整っているサロンでは研修制度がしっかりしている他、「トレーナー」という役職のセラピストを雇っているところもあり、必要な知識や技術を1カ月~3カ月ほどのまとまった期間で教わることができます。また研修中に給与が支払われるお店とそうでないお店があったり、逆に研修のためのお金を取られるところもあるそうなので、研修の金額面についてもきちんと確認しておきたいですね。

資格って必要なの?
資格が無くてもなれる!
実はセラピストには、美容師免許のように「この資格がないと働けない!」というものはないのです。
ただし、資格を取得していると就職や転職をする際に持っていない人よりも採用に有利になったり、昇進や昇給もしやすくあったりとメリットがたくさん!
もしセラピストの仕事に興味があるなら、たくさん種類のある民間資格の中から一つでも選んで勉強しておきましょう。未経験だったとしても採用をしてもらいやすくなります。
関連記事:アロマテラピーからタイ古式マッサージまで!セラピストの資格を取得するメリット
セラピストの資格やスクールは?
「いきなりサロンに就職するのはちょっと…」という人や、「サロンデビューする前にしっかり知識をつけたい」という人は、セラピスト向けのスクールに通って勉強するという方法も。セラピストの通うスクールには2年で卒業できる専門学校や短大などがあるほか、最短8カ月で技術を習得し卒業できるスクールもあります。
またセラピストには様々な民間資格があるので、しっかりとした技術を習得するためにも取得しておくと良いでしょう。そもそもセラピストの仕事は大きく分けるとリンパセラピーなど体を癒す「ボディセラピー」と、精神的な癒しを与える「心理セラピー」の2種類があり、さらに細かくセラピーの種類が分かれています。なので資格の種類も「日本能力開発推進協会(JADP)」が認定するリンパセラピーの資格「リンパケアセラピスト」や、「日本リラクゼーション業協会」の「リラクゼーションセラピスト2級・1級」など様々なものがあるんです。
その中で未経験の方にオススメの資格ですが、たとえばアロマセラピーの場合には「アロマテラピー検定」という資格がおすすめ。これは「日本アロマ環境協会(AEAJ)」という内閣府から公益認定を受けた団体の認定している資格で、しっかりとした基礎知識を身につけることができます。出題範囲は全て「アロマテラピー検定 公式テキスト」になるため独学でも勉強しやすく、合格率が90%とのことなので、取得しやすい資格です。また空いた時間で勉強しても3カ月ほどで取得できると言われているので、すでにほかの美容業界で働いていながら「アロマテラピーの技術を仕事に取り入れたい」「アロマセラピストに転職したい」という人にもうってつけですね。
関連記事:セラピストになるには何が必要?セラピスト志望者向けのスクールや資格
セラピストのやりがい
セラピストとして働いていく一番のやりがいは、お客様に喜んでもらえるということです。
来店されるお客様たちは誰も、緊張・疲れ・ストレスなどの身体の不調を抱えています。
そんなお客様たちの話をじっくりと聞いて悩みを知り、実際に身体に触れて施術をします。来店したときには暗い表情だったお客様が、施術を受けたあとに「疲れが取れたよ、ありがとう」と笑顔で帰っていく姿を見るときには「頑張っていて良かった」と心から感じることができるはず。
画像出典:SeattleYogaNews.com / Yoga-Seattle-Yogathon-2014-Bellevue-22 (from Flickr, CC BY 2.0)、Fort George G. Meade Public Affairs Office / Wholyfit fitness program provides faith-based alternative to yoga (from Flickr, CC BY 2.0)、U.S. Army / StrongBANDS-SHAPEPlayyoga-20150527 (from Flickr, CC BY 2.0)