Q1.ホームカラーは髪を傷めるの?

美容室専売品は、ダメージを少なくして色を入れることをベースに薬剤が調合されます。
市販品は、色を簡単に入れることをベースに調合してあります。
消費者アンケートの結果そのようになっているとのことです。
両者一番多い回答は、
●美容室でのカラーに求めるもの・・・「傷めずきれいに」
●ホームカラーに求めるもの・・・「希望の色に」
という結果のようです。

Q2.髪が染まる仕組みは?

主なヘアカラーは、1剤と2剤という別の成分を混ぜ合わせて構成されています。酸化染料とアルカリ剤でできている1剤と、酸化剤である2剤を混ぜたものを「混合液」と呼びます。
これを髪に塗ると、アルカリ剤が髪のキューティクルを開き、混合液が髪の内部に浸透していきます。
発色した染料の分子は結合して元より大きくなるという性質があるため、キューティクルの隙間から出られなくなります。こうしてヘアカラーの色が髪の内部に定着していくのです。
同じ色のヘアカラーを使っても、元の髪色によって、染まる色合いが変わります。
理想の色合いを必ず出せるわけではないですが、多くの知識と経験のあるプロ(美容師)なら、理想の色に近づけることも可能でしょう。

Q3.白髪用と黒髪用の違いは?

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黒髪用と白髪用では配合している色が異なります。
ブリーチ力と染毛力のバランスに違いを出すことで、それぞれに適したカラー剤を作っています。
白髪は全て色素がない状態です。これを染毛力の低い黒髪用のヘアカラーで染めても、染まらなかったり不自然な色味になったりすることがあります。
一方、白髪用のヘアカラーは、白髪を目立たなくする目的のため、周りの黒髪も同じ色合いに染めることができます。
用途に合った製品を選ばないと、キレイに染めることができません。
この2つの使い分けの目安は、白髪がちらほらの場合は黒髪用でもOK、白髪が固まりで目立つ場合は白髪用を使用することがおすすめです。しかし、自分での判断は難しいものです。どちらか迷ったら、美容師に相談してみることをおすすめします。

Q4.パーマのかかる仕組みは?

パーマは、髪のタンパク質を一度切り、再度繋ぎ合わせることで、髪の形状を変化させています。
この仕組みには、髪の構造が深く関係しています。
髪は20種類のアミノ酸で構成されていて、一番外側を覆っているのが、有名なキューティクルです。 キューティクルの内側は、数種類の繊維組織になっていて、これらをつなぎ合わせているものが「マトリックス」と呼ばれるタンパク質。
この結合を切る為に使用するのが、第1段階のパーマ液です。ロッドを巻いて形を付けてから、第2段階のパーマ剤を使い固定していきます。
厳密にはパーマの種類によって仕組みは異なりますが、第1パーマ剤、第2パーマ剤、ロッド、この3点があればパーマをかけることが出来ます。 ただし、きれいなウェーブを出すためには、施術する美容師のスキルに左右されることもありますが、マトリックスがしっかりある健康な状態の毛髪である必要があります。
また、パーマ剤は、9種類に分類されていて、有効成分、効能、効果、用法などもそれぞれ異なります。
毛髪の強さ・弱さなど毛質には個人差があるので、パーマ液を選ぶには専門知識が必要です。
どういうウェーブにしたいかなど、美容師にしっかり相談して、髪質に合ったものを選んでもらうことをオススメします。

Q6.パーマとカラーどっちが傷むの?

白髪用と黒髪用の違い

どちらも少なからず痛みます。
仕組みとして、カラーの場合‘キューティクルを開く’のに対し、パーマは‘髪の形状を変化’させます。 このことからカラーリングの方がダメージが大きいとされていますが、近年ではダメージを少なく施術できる薬剤が増えています。
以前までは、カラーリングとパーマを両方行う場合は、数日開けて行うことが一般的でしたが、1日で同時に施術できるサロンも多くなっています。
薬剤だけでなく、トリートメントの性能が上がっていることもあり、施術でのダメージを防げるようになっています。
しかし、いくらダメージを抑えられる薬剤でも、もともとダメージがある場合は、負担が大きいので注意が必要です。

Q6.パーマをかける、毎日コテで巻く、どっちが傷む?

「毎日コテを使う方が傷む」という意見が多いです。
もちろんパーマも、薬剤や美容師のスキルによって、少なからず痛むので、ケアは必要ですが、 コテやアイロンを使い高温を当てると、髪のタンパク質や水分が奪われます。
繰り返しの使用で、髪はパサつき、ひどいとパーマもかからなくなってしまうほど痛むことも。
最近では、ダメージを最小に抑えてかけられるパーマ剤や、施術前後のトリートメントなどを多数扱っているサロンも多い上、パーマの中でも、デジタルパーマはコテで巻いたようなスタイルになります。
毎日巻きスタイルにしたい方は、美容師に希望を伝え、髪の状態を確認してもらった上でパーマも検討すると良いかもしれません。