レセプションの仕事

美容室ではアシスタントが兼任していることも多いですが、レセプショニストとして専用のスタッフが担当するサロンが増えています。
そんなレセプションは具体的にどんなお仕事をしているのか。
レセプション・フロント・受付と、サロンによって呼び方が異なりますが、仕事内容は基本、電話対応・接客・予約管理・会計などの受付業務が中心です。
サロンによっては、スタッフのスケジュール管理や在庫管理、売上管理などの事務作業や、次回予約の促しなど経営に大きく関わることも担当しています。
リピーター獲得が難しくなっている近年、レセプションはサロン経営にとって、とても大きな存在になってきています。
そんな人気職種のお仕事内容を紹介します！

電話対応といってもメニューの料金・時間、スタッフの出勤状況などの質問から、予約、クレーム対応まで内容は様々。
お客様だけでなく、メーカーや広告業界など、企業からの電話もあります。
臨機応変に対応できるスキル、一般的な電話のマナーが必要になります。

電話対応の中でも、予約を取ることが慣れるまで一番難しいと言われています。
電話予約以外にもHPや集客媒体からのネット予約もあるので、メニュー内容はもちろん、施術にかかる時間、スタッフの出勤人数、担当スタッフ、メニューの料金、どこのクーポンに出しているかなどなど、多くの情報を把握しつつ、振り分けていきます。
初めのうちは覚えることが多く、大変かもしれません。

お店でのお出迎えからお見送りまでの、施術以外の接客全般を担当します。
サロンが込み合っている場合、席へのご案内や、ドリンクの提供、掃き掃除など美容師のお手伝いをすることも。
また、高級志向のサロンでは、かなり高い接客スキルを求められます。
接客経験がある方、臨機応変に対応できる方は、採用時に優遇されることも多いです。

仕事ではありませんが、レセプションという仕事の魅力を紹介します！
サロンによって異なりますが、おしゃれをできるのもレセプションの仕事の魅力の一つです。
ヘアスタイルは格安で施術してもらえることがほとんど。ヘア以外のメニューも扱っているサロンでは、様々な美容メニューをスタッフ価格で受けられます。
ネイルやメイク、服装も私服OKなど自由なサロンと、スーツ等の制服が用意されているサロンに分かれます。

特別な資格や経験は必要ありませんが、サロンのスタッフ、お客様、両方に気を配れる視野の広さは必須です。
お客様の様子を確認しながら、お店の業務がスムーズに進められるようにサポートできるなど、同時進行で作業をこなせる方が向いています。
サロンの顔とも言える存在ですので、そのサロンの雰囲気に合っているかも重要です。
また、実際に施術はしませんが、最初にお客様から質問される可能性が高いポジションのため、結婚・出産で退職した元美容師さんなどは、知識を持っているため、とても有利です。同じ理由で、美容学生のアルバイトを歓迎しているサロンも◎
他にも、接客業経験、他業界のフロント経験、美容業界経験、美容の知識は優遇されることが多いです。
もちろん、未経験でも、美容が好きな方なら歓迎しているサロンも多いので、気持ち次第で挑戦できる職種と言えます。

技術と感性を披露する場、スキルアップの場として、沢山のコンテストが美容師にあるように、レセプションにもコンテストがあります。
全国から100名近くが集まり、その接客スキルを競い合っています。コンテストは勉強会としての役割もあり、スキルアップを目指すスタッフ達が集まります。
コンテストの内容は、接客マナーはもちろん、会計方法や次回予約の促し、店販商品の提案など、とても細かい内容です。
お客様満足度向上のため、とても注目されている職業なのです。