Q1.髪が痛みやすい時期は?

美容師の給与

1年中、何らかの形でダメージを受けている毛髪ですが、夏は汗をかいたり、海やプールに入ったり、シャンプーの回数が増えたり、季節的な要因が増加する傾向があるため、夏が1番ダメージを受けやすい季節です。夏の紫外線量は、冬の約6倍とも言われています。
髪が紫外線にさらされて、毛髪をおおっているキューティクルが腐食、損失、分解、磨耗、はがれ、ねじれ、リフトアップ(めくれ)を起こしてしまいます。 そうなると毛髪は細くなり、切れ毛・折れ毛・枝毛・縮れ毛になりやすく、やがて薄毛につながってしまうこともあります。
また、夏は湿気が高く汗をかくため、髪のダメージが目立ちにくいのですが、秋になり乾燥しはじめると、髪がパサついたり毛先が傷んだり、髪のダメージが表面化してしまいます。 ですから、夏の間にきちんとヘアケアしてあげることが大切です。

Q2.プロ(美容師)のケアとホームケアの違いは?

ヘアサロンで使っているシャンプーなどのヘアケア製品は、「サロン専用(プロユース)」といわれているもので、基本的にはサロンでしか手に入れることができません。 一般的に普及しているホームケア製品とは成分が異なり、高価ではありますが、髪へのダメージが少なく、1回使用しただけでホームケアとは全く違った仕上がりになるのが特長です。
また、サロンだからこそ使える機材もありますし、美容師だからできる施術方法もあります。 サロンでのヘアケアは、髪の内部に働きかけることにより、髪の内部から変えることができるのです。そこがホームケアとの大きな違いとなります。

Q3.オーガニックシャンプーとノンシリコンシャンプーの違いは?

オーガニックシャンプーとノンシリコンシャンプーの違い

オーガニックシャンプーとは、天然成分を主原料に着色料や香料、界面活性剤などを使用しないで作られた無添加シャンプーのことをさします。 肌荒れの原因となる有刺激性添加物は使用せず、トウモロコシやヤシといった天然洗浄成分で構成されているものが多く、通常のシャンプーに比べ、低刺激で敏感肌やアレルギー体質の方にもオススメです。
ノンシリコンシャンプーは、名前の通りシリコンが入っていないシャンプーです。シリコンとは、化学反応によって作られる人工高分子化合物の総称で、ヘアケアに多く含まれています。 キューティクルに付着してコーティングする作用があり、手触りを良くし、艶出しの効果があります。ただしコートされているだけなので、見た目はきれいでも、髪を補修したり保湿したりする効果はありません。 こういったケア剤を使い続けると髪の痛みを進行させてしまう可能性があるのです。

Q4.シャンプーを見分けるポイントは?

オーガニックシャンプーとノンシリコンシャンプーの違い

シャンプーは、薬事法により配合成分の全表示が義務付けられています。購入の際には、配合成分の確認を忘れずに行いましょう。
容器の裏に書いてある成分は、含有量の多い順に表記してあります。最初に書いてある、つまりシャンプーに一番多く含まれている成分は水分です。次に洗浄成分である界面活性剤が表示されています。シャンプーの質を見極めるポイントが、この界面活性剤です。
避けるべき成分としては、<ラウリル硫酸カリウム><ラウリル硫酸Na><ラウレス硫酸Na><ラウレス硫酸TEA>。
これらは、石油系合成界面活性剤の一つで、アレルギーや湿疹などの皮膚刺激を起こす可能性があります。また、洗浄力が強いので必要な油分までとってしまい、乾燥や髪のきしみの原因につながります。
逆に、髪に良いと言われる成分は、アミノ酸系、ベタイン系などの両性界面活性剤が含まれたものです。
成分表示に、<ココアンホ><ココイル><ラウロイル><ベタイン>と書かれていれば安心です。ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルアラニンNaなどは、ベビーシャンプーにも使われている成分です。
テレビや雑誌などで良いといわれていても成分が伴っていない場合もありますので、自分で確かめてみることをお勧めします。