マッサージからネイルアートまで…”ネイルの専門家”ネイリストの仕事内容とは

毎日更新!2024年12月09日 (月)

マッサージからネイルアートまで…”ネイルの専門家”ネイリストの仕事内容とは

ネイルの専門家・ネイリスト。お客様の爪を彩り指先から美を演出するその仕事は、世間的にはオシャレで華やかな世界だと思われています。実際に、そうしたイメージに憧れてネイリストの道を志したという人も多いのではないでしょうか?

しかし、ネイリストの仕事には爪を飾るネイルアートだけでなく、一見地味な施術もたくさんあります。ネイルのケアからデザインまで、総合的に施術するのがネイリストの仕事。今回は、その具体的な仕事内容を一つずつ見ていきましょう。

INDEX ■ネイリストの仕事内容
■ネイリストの1日の流れ
■ネイリストの働き方とは?
■ネイリストの休日や勤務時間とは?
■ネイリストのお給料「歩合制」とは?
■コンクール出場で人気のネイリストへ!

ネイリストの仕事内容

ネイリストの仕事内容は、専門知識を活かしてお客様の爪の「健康を保つ」事と、技術を活かして「美しさの感動」を与える事です。

  1. 「健康を保つ」=ネイルケアを施す
  2. 「美しさの感動」=ネイルアートを施す

この2つが揃う事で、お客様は特別感を感じネイルサロンに足を運ぶ事となるのです。そこで、ネイルの専門家であるネイリストは、お客様の爪を彩り指先から美を演出する事となるのです。

ネイリストの仕事内容は、大きく分けると「4種類」存在します。果たしてどのような業務があるのでしょうか。

  • ハンドマッサージ
  • カウンセリング
  • ネイルケア
  • ネイルアート

当たり前の事ではありますが、ネイルケアやアートの施術だけがネイリストの仕事ではない事がわかります。ハンドマッサージから施術の内容まで細かく見ていきましょう。また、自宅で出来るセルフケアも紹介しますので、お客様にお伝えしてあげると喜ばれるのではないでしょうか。

ハンドマッサージ

オシャレな爪先を作り上げるには、まずは手のケアが重要です。ネイリストは爪を装飾する専門家ですが、ハンドマッサージもその重要な仕事の一つ。ネイルに興味がなくても手肌の美しさにはこだわりたいという人もいるため、そうした需要に応えるためにも大切な技術です。

ハンドマッサージは手に保湿効果のあるオイルやトリートメントを塗り込み、手先に張り巡らされている副交感神経を適度な強さで刺激していくことで行います。それによってリラックス効果を促すのと同時に、手の血行を良くするため、爪の色も良くなるという効果があるのです。

とはいえ、細かい作業が求められるネイリストにとって、マッサージによって手が疲れたりしたら本末転倒。ネイルサロンによっては、ハンドマッサージ専門のスタッフがいて、ネイリストはネイルに専念する場合もあるようです。

自宅でできるハンドマッサージ

自宅でもできる、ネイルサロンでの一般的なハンドマッサージのやり方を紹介します。一通りの流れを大体5分ほどかけて行います。

  1. たっぷりハンドクリームを塗る
  2. 多めにとったハンドクリームをお客様の手にたっぷりと塗ります。

  3. 小指から一本ずつマッサージ
  4. 小指から順番に、指を一本ずつマッサージします。まず爪の周りを軽く押しながらマッサージし、次に指先から指の付け根に向かって数回滑らせます。

  5. 手の甲をマッサージ
  6. 手の甲全体を円を描くようにマッサージします。親指の付け根は、軽く押しながらマッサージします。

  7. 手のひらをマッサージ
  8. 手を裏返して、親指の付け根を押します。痛くない程度で大丈夫です。他の部分も軽く押しながらマッサージを。

  9. 最後に手全体をマッサージ
  10. 仕上げに手首を回したり、手全体を手のひらで包むようにマッサージします。余ったハンドクリームは最後にふき取りましょう。

ハンドマッサージをするようす

出典:ネイルサロンNANA

カウンセリング

施術を行う前にはカウンセリングを行って、「手や爪の悩みはなにか」「どんなネイルにしたいか」といったお客様の要望を聞き出します。そこで齟齬が生じてしまうと、どんなに良いネイルを施しても要望と違う! とクレームが入る可能性も。そのため、ネイルの技術力だけでなくコミュニケーション能力も培っておく必要があるでしょう。カウンセリングで聞いておくべきこととしては、以下の3つになります。

①お客様のお悩み・要望

直入に「お悩みはありますか?」と聞いても答えられないお客様は多いです。具体的に「爪が弱い」「手が乾燥する」「爪が小さい」などのチェックボックスを作ってそれを記入してもらうことで、お客様の本音を聞き出せるようになります。

②お客様が求めているもの

施術の際にどのように過ごしたいか、サロンを選ぶ際のポイントを質問します。お客様によってはネイルをしてもらいながら話したい人もいれば、話をせずに静かにしてもらいたい人もいます。

サロンを選ぶポイントがメニューやデザインの人もいれば、営業時間や場所など様々。何を見てサロンを選んでくれているのかを聞き出し、リピーターになってもらえるようにそのお客様のニーズに合った接客をします。

③どんなデザインにしたいか

何色にしたいのか、アートは何にするのか、ストーンは何個載せるのかなど、その日お客様がしたいデザインを詳しくヒアリングします。特に、色に関しては選び方によって大きくデザインに影響するので、お客様のイメージに合ったものをいくつか用意し、その中から選んでもらうようにしましょう。実際に爪に試しで塗って確認してもらってもいいですね。 デザインに関しては一番クレームに繋がるポイントなので、しっかりとお話を聞きましょう。

ネイルケア

オシャレなネイルを完成させるには、ネイルアートを施す前に爪先から甘皮まで爪全体をキレイにする「ネイルケア」が不可欠。また、職場や学校でネイルを禁止されているため、ネイルケアで自爪をキレイに見せたいと希望するお客様もたくさんいます。

キューティクルケア

ネイル業界では爪と皮膚の間にある甘皮のことを「キューティクル」と呼びます。キューティクルには爪を保護する役割があるのですが、伸びすぎてしまうと爪の水分が吸い取られて、爪が割れやすくなってしまいます。そのため、適度にキューティクルを取り除くことが必要です。

【ケアの方法】

  1. 石鹸を溶かしたぬるま湯をボールに入れ、指を浸す
  2. 甘皮と爪の周りにキューティクルリムーバーを塗る
  3. プッシャーで甘皮を押し上げ、爪から浮かせる
  4. 爪に残ったリムーバーをふき取り、取り切れなかった分はニッパーで切る

ファイリング

ネイルには先端が丸くなっていたり、四角くなっていたりと様々な形がありますよね。その爪の長さと形を整えるのがファイリングです。ネイルサロンではファイリングのみの施術も行っており、ネイリストは「ファイル」と呼ばれる専用の道具を使い、爪を削っていきます。

【ファイリングの方法(ラウンドの場合)】

  1. 爪に対してファイルを当て、角度をキープしたまま一定方向に動かして削る
  2. 先端は平らに削り、整える
  3. 爪のサイドを削る。シャープになりすぎないよう、45度程度の角度をつける
  4. 最後に角を整える。外側から中心に向かって一定方向に。丸くなるように整える

バッフィング

バッフィングはネイルケアの仕上げの作業です。爪の表面にオイルを浸透させてから「バッファー」と呼ばれる道具で磨き、光沢を生み出していきます。バッファーは細長いヤスリのような作りで、目の細かさを表す「グリッド数」という数字があり、ネイリストはお客様と相談しながら最適なバッファーを選び、自然な光沢を調整していきます。

【バッフィングの方法】

  1. 爪の表面にネイルオイルを塗る
  2. バッファーで爪表面の凹凸がなくなるまで削る
  3. しっかり光沢が出るように、シャイナーで磨く

リペア

キューティクルを除去し、爪の形を整えて光沢を出していくというのが基本的なネイルケアの流れですが、割れてしまった爪を修復するのもネイリストの仕事。爪の修復は「リペア」と呼ばれており、キューティクルや爪の表面の汚れをしっかり取り除いてから、アクリルやジェルを使って補強していきます。

【割れた爪のリペア方法】

  1. シルクを爪の大きさにカットして、レジンと呼ばれる接着剤で爪に貼り付ける
  2. 貼り付けたシルクの上からもレジンを塗る
  3. 爪にたっぷりとフィラー(爪が割れた際に補強する粉のこと)を塗る
  4. ①~③までを3回ほど繰り返す
  5. 固まったら、はみ出ているシルク部分を削る
  6. 最後に、バッファーで表面が滑らかになるまで整える

ネイルアート

ネイルケアが済んだらいよいよネイルアート。ネイルケア前のカウンセリングをもう一度確認し、サンプルのチップを使ってお客様にデザインを提案していきます。ネイルアートには様々な種類がありますが、主なものを紹介していきます。

カラーリング

カラーリングはネイルの表面にマニキュアを塗って色をつけていく方法で、マニキュアは現在では「ポリッシュ」と言われています。とはいえ、ポリッシュは水に濡れると剥がれてきてしまう欠点があり、お客様もカラーリングは自分で済ませてしまうことが多いようです。

マニキュアは剥がれてしまいやすいという欠点がある反面、爪を傷つけずにカラーを楽しむことができるので、その日の気分で色を変えられるのがメリット。ハンドはジェルで、フットネイルはマニキュアでカラーリングするという方も多いです。

ジェルネイル

人工爪にはいくつかの種類がありますが、ジェルネイルは爪をつけるというより、ジェルの厚みを利用してネイルをデザインしていく施術です。専用のジェルを爪に塗り、UVライトを当てて固めていく施術となります。

通常のマニキュアよりも長持ちし、アートのレパートリーも多いのでとても人気のメニューです。その反面、爪自体へのダメージも大きいため施術の際には傷つけ過ぎてしまわないよう気を付けてケアをする必要があります。

【ジェルネイルの施術方法】

  1. 爪用の消毒液で表面をふき取る
  2. ベースのクリアジェルを塗り、ライトに当てて硬化させる
  3. カラージェルでデザインを施す→ライトに当てて硬化を2回繰り返す
  4. トップジェルを塗り、ライトに当てて硬化
  5. 拭き取りようのリムーバーで、未硬化ジェルを拭き取る

スカルプチェア

カラーリングやジェルネイルは自爪を利用するネイルアートですが、スカルプチェアはアクリルなどの硬い素材を使って爪に長さを出す施術になります。アクリルは固まる前に有害なにおいを出すので、ネイリストは取り扱いに注意しなければなりません。

ジェルネイルと比べて強度もあり、長い期間楽しめるという点でスカルプを楽しむ方も多くいます。また、長さを自由に選べるので自爪ではできないようなデザインも施すことができます。

ただ、施術に長い時間がかかることやケアを怠るとグリーンネイルにもなりやすいので、ネイリストはスカルプのお客様には特に気を使って施術をしなくてはいけません。

【スカルプチュアの施術方法】

  1. エメリーボードで爪の表面を削る
  2. バッファーで細かい傷をつけて、自爪とスカルプの密着力を高める
  3. プレプライマーを塗り、爪表面の油分を除去する
  4. ファームまたはチップを爪に装着する
  5. 爪の部分にのみプライマーを塗る
  6. 爪とフォームの中間の段差をミクスチュアで埋める
  7. 爪の根元の段差をミクスチュアで埋める
  8. 爪が固まったらフォームを外し、爪先にカーブを作る
  9. 先端の長さと形を整える
  10. 爪の表面をバッファーで磨き、滑らかにする
  11. 最後にシャイナーで磨き上げて完成

ここまで、4つの業務内容を紹介しました。ですが、ネイリストの仕事はこれだけではありません。綺麗なサロンでお客様をお出迎えすることで、気持ちよく施術を受けてもらえるのでそのようなサロン作りもネイリストの仕事なのです。

また、他店との差別化を図るためにもネイリスト1人ひとりが腕を磨き、高い技術を提供していかなければなりません。個々の技術を上げて行く時間も、ネイリストにとって大切な業務内容なのです。施術の他にもこのような業務もあるのですね。

  • 清掃などの開店準備
  • 接客やネイルアートなどの施術
  • ネイルチップを使ったサンプル作り
  • 技術力アップのための研修会参加

ネイリストの1日の流れ

未経験でネイルサロンに入社した場合、最初はアシスタントの立場で働き始めることになります。ネイリストのアシスタントはネイル施術の他にも電話対応、店内の清掃やお客様のご案内といった雑用もこなさなければなりません。

朝、出勤してからどのような業務が行われていくのかを把握して、実際にお客様を担当する時にはスムーズに取りかかれるようにしましょう。

【ネイリストの業務例】

9:00 出勤・オープン準備

出勤したらまずは着替えて、サロンの掃除をします。そのあとは今日1日のお客様の予約状況や流れを確認します。

9:45 朝礼

共有事項や連絡事項、今日1日の予定の共有などを行います。

10:00 サロンオープン

先輩スタッフについてお客様対応のサポートをします。接客の仕方、施術の時の手の使い方などを勉強することも忘れずに。

~休憩~

予約の合間をみて休憩。食事の後にはしっかり歯磨きをして身だしなみを整えることも忘れずに。

21:00 サロンクローズ

最後のお客様のお見送りまで終わったら、後片付けと明日の準備をします。

21:30 練習開始

片付けや明日の準備が終わったら、技術向上のための練習を行います。

22:30 帰宅

人によっても異なりますが、1時間程の練習を終えたら次の日に備えて帰宅をします。

サロン内清掃・準備

まず、ネイルサロンへ出勤したら身のまわりの整理整頓やサロン内を清掃していきます。施術ルームの清掃はもちろんのこと、お客様も共同で使用するお手洗いも綺麗にしておきます。また、ジェルブラシやニッパーなど私物を持って来ている人は使いやすいように並べたり、ウェットステリライザーにエタノール液を入れて器具を消毒したりしておきます。この時点で、お客様の対応が出来るように準備を終わらせておきましょう。

予約状況の確認

予約台帳や予約システムを確認して、本日の予約状況を確認します。前もって施術メニューが決まっている人は良いのですが、予約の段階では決まっていない事もあります。予想外に時間がかかって次のお客様をお待たせしてしまうような事のないように、きちんと予約時間と施術メニューを把握しておきましょう。また、予約なしのお客様を受け入れるようなネイルサロンの場合、イレギュラーな事が起こりやすいので1人のお客様にかける時間をきちんと守れるようにしておきましょう。

お客様のお出向かえ

予約時間になったらお客様が来店します。まずは、しっかりとお客様の顔を見て笑顔で挨拶をします。この時に、お客様が体調悪そうにしていないかも確認しておきましょう。また、コートなどの大きなお荷物を預かりしてお席にご案内します。

カウンセリング

お席に着いたら、カウンセリングシートへ名前などの記入をしてもらいます。新規のお客様であれば、好みのデザインや爪の悩みなどしっかりヒアリングするようにしましょう。この時に、爪や手にトラブルを起こしていないかも確認します。指先に怪我をしていないかや、グリーンネイルになっていないかも確認してから施術に入るようにしましょう。

施術

お客様の要望を聞き、ネイルの施術を行っていきます。以前に施したジェルネイルやスカルプチュアが残っているお客様は、ネイルオフから開始しネイルケアとカラー塗布をして行きましょう。所要時間の目安としては、ジェルネイルオフとネイルケア、ジェルの塗布とネイルアートで約2時間と考えておくと良いでしょう。

次回予約の確認・会計業務

ネイルの仕上がりに問題ないかをお客様に確認をしたら、お支払いを頂きます。会計業務は間違えが許されない業務なので注意しましょう。特にクレジット決済で間違えてしまうとややこしい事になります。お客様とトラブルになる部分でもあるので気を付けましょう。会計まで全て済んだら、次回の予約をお客様に伺います。

お客様のお見送り

約2時間、椅子に座って施術を受けて頂いていたのでお客様も疲れが溜まっているでしょう。お出迎えした時と同様に、最後まで笑顔で挨拶をするようにして下さいね。お客様が履いたスリッパなども元へ戻すようにします。

後片付け

1日の最後のお客様が帰られたら後片付けを行います。使用した道具のお手入れもこの時に行うようにしましょう。道具によって手入れ方法が異なるので、一つずつ丁寧に片づけます。また、サロン内の清掃や次の日の出勤に備えて予約等も確認をします。

ネイルチップでメニュー見本を作成

毎日の業務ではないですが、予約が入っていない時間帯や空いた時間を見つけてネイルサンプルを作成するようにしましょう。ネイルサロンでは、ネイルチップにデザインをしてメニューの見本としています。お客様も新しいネイルデザインを楽しみにして来店されます。どんなネイルが流行っているのかを世の中で調査しておく事も大切ですよ。

研修会へ参加

研修会は決められた日に開催され事前に知らされます。研修会を行わないサロンもありますが、技術向上のためにもネイリスト同士の共有の場を大切にするようにしましょう。自分一人ではアイディアが浮かばない事もあるので、同僚や上司からヒントを貰うと良いですよ。ネイリストになったばかりの人は、必ず研修を受けるようにしましょう。

ネイリストの働き方とは?

ネイリストになった場合、どんな働き方があるのでしょうか。実は、ネイリストと言ってもさまざまな働き方があるのです。大きく分けて5種類存在します。ネイリストの働き方の種類をご紹介しますので、是非、参考にしてみてくださいね。

1.ネイルサロンに勤務

ネイルサロンで正社員またはアルバイトパート派遣社員などで働く方法です。派遣社員は、勤務するネイルサロンで勤務するわけではありませんが、勤務先はみんなネイルサロンになります。ネイルサロンで、ネイルの事だけを考えて没頭したいという人にはおすすめです。

2.美容室やエステサロン内に勤務

美容室やエステサロンに併設されているネイルサロンで働くという方法もあるのです。ブライダルサロンにも併設されている事も多く、ネイル以外の職種に触れられる機会もあって楽しめます。美容全般に興味がある人にはおすすめです。

3.ネイルサロンの一角を借りて業務委託で勤務

ネイルサロンで雇われるのではなく、自分が個人事業主としてネイルサロンの一角を借りて働く方法です。業務委託という形で働き、ネイリストだけでなく美容師などもこのような働き方は存在するのです。ネイルサロンに雇われている正社員などとは就業規則もお給料も変わります。自分の空いている時間に稼ぎたいという人にはおすすめです。

4.ネイルスクールで講師として勤務

お客様のネイルを施すのではなく、ネイリストになりたい人や資格を取得したい人に対し技術や知識を教える仕事です。一般的なネイルサロンでは土日も営業しているサロンも多いのですが、ネイルスクールでは暦通りの勤務の所が多くあります。自分の技術をお客様に喜んでもらうより、こつこつと生徒と向き合って技術と知識を教える方が好きという人におすすめです。しかし、JNA認定講師資格が必要になるなどネイリスト技能検定1級を取得したトップネイリストの中でも一握りしか合格できない狭き門でもあります。一度はネイルサロンで経験を積み、まずは資格取得を目指しましょう。

5.ネイル検定の試験官として単発で勤務

ネイリストが取得する資格には、JNAネイリスト技能検定などさまざまな検定が用意されています。その試験官を務めるという仕事もあるのです。この試験官は、前述したJNA認定講師資格を持つ人が行なっています。その為、普段、ネイルスクールで講師をしながら休みの日に1日だけ試験官の仕事を請け負うという事もあります。もちろん、普段のネイルスクールのお仕事とは別物なので臨時収入も見込めます。このように、技術力を付けていくと働ける環境が自ずと増えてくるのですね。

ネイリストの休日や勤務時間とは?

気になるのはネイルサロンのお休み事情ではないでしょうか。勤務するネイルサロンによって異なりますが、シフト制で勤務してお休みをいただく所が一般的なのではないでしょうか。

完全週休二日制というサロンもあれば、月に8日休みという所もあります。完全週休二日制は一週間に2日必ず休みの日がある働き方で、月に8日休みという場合は、シフトによって一週間に休みが1日という事もありえます。その分、他の週で休むという事ですね。

また、業務委託での働き方であれば自分で出勤日を決められるので、お休みも自由に取れるという事なのです。もちろん、ネイルサロンによって土日休みとしている所もあるので、自身のライフスタイルに合わせて職場を選んでみると良いですよ。

ネイリストのお給料「歩合制」とは?

ネイリストのお給料は施術を担当した分だけ給与がアップする「歩合制」になっていることが多く、お客様から指名された量に応じて「手当」が支給されるようになっています。なので、ネイリストのお給料は「基本給+歩合給(担当したお客様数で異なる)」といった感じになるのです。お客様を対応すればするほどお給料アップしていくのです。

そのために、ネイリストは何度も来店してくれるリピーターの数を増やすために、様々な工夫を行っています。たとえばDMハガキを送って割引キャンペーンの実施を告知したり、来店してくれたことに対する感謝をメールで伝えるなど方法は様々。ネット上で検索した時にヒットしやすいように公式サイトを編集するなど、ネイリストの業務内容も多様化しているのですね。

コンクール出場で人気のネイリストへ!

ネイリストとして仕事をして行くには、なんと言っても「高い技術」が必要です。ただお客様を待っているだけでは、指名客を持つことができません。「上には上がいる!」という事を念頭に入れて、色んな所で努力を重ねていくようにしましょう。

美を追求するネイルは“アート”の世界でもあり、ネイリストたちは様々なコンテストで腕を競いあっています。コンテストに参加することもまた、ネイリストの仕事の一部だと言えるでしょう。国内でも世界最大級のネイルイベント「ネイルエキスポ」内で行われる「全日本ネイリスト選手権」や「ネイルアートコンテスト」など、有名なコンテストが実施されているようす。売上に直接つながるわけではありませんが、自分の実力を証明できる上、スキルアップのモチベーションにもなってくれるはずです。

全日本ネイリスト選手権

年に1度毎年11月に、国内外からトップネイリストが集結し、それぞれが持つ技術力とネイルへの想いを競うコンテストです。プロフェッショナル部門・フリー部門・ジュニア部門・スチューデント部門に分かれ、プロから初心者までがネイルケアやスカルプチュアなどの技術で競います。

ネイルアートコンテスト

ネイルアートの技術・創造性・発想を競うコンテスト。繊細なアートやジェル、エアブラシなど自分の得意な技術で、ネイルチップ5枚へテーマに合わせて自由にデザインを表現して競います。


実際に、資格取得やコンクールへの出場を目的とし、個人練習を重ねているネイリストは数多く存在します。資格取得やコンクールでの受賞歴があるとネイリストとしての箔が付き、指名のお客様が増える事間違いなしです。

ネイリストとしての一歩を踏み出したら、努力を重ねて人気のネイリストを目指して行ってくださいね!

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